StarWalker®

Medical

StarWalker®(スターウォーカー)とは

532nmと1064nmの2波長を搭載した医療用レーザー機器

StarWalker®は、50年以上の歴史を誇り、世界60ヶ国以上、2万5千台もの導入実績があるヨーロッパ屈指の老舗レーザーメーカーFotona社が開発した医療用Qスイッチレーザー機器で、532nmと1064nmの2波長を搭載しています。異なる波長を使い分けることで、表在性から深在性まで幅広い色素病変の治療が可能です。

色素に対して選択的に反応する高性能レーザー

532nmの波長は主に表皮の浅いシミやそばかすなどに効果的で、1064nmの波長はより深い真皮層に届き、肝斑(トーニング)、異所性蒙古斑、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、外傷性刺青などにも対応します。

スターウォーカー

StarWalkerの適応疾患と治療効果

色素性疾患に幅広く対応

StarWalker®は、以下のような症状に対して治療を行うことができます。

対応する主な症状・お悩み

  • シミ(老人性色素斑、そばかす)
  • 肝斑
  • 異所性蒙古斑
  • 外傷性刺青(タトゥー)
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
  • くすみや色むら
  • トーンアップ目的の全顔照射(レーザートーニング)

StarWalker®による治療メニュー

1. スポット照射(532nmまたは1064nm)

  • 気になるシミやアザ、外傷性刺青の部分にレーザーをピンポイント照射します。
  • 異所性蒙古斑や外傷性刺青は保険適応となります(医師の診察による判定が必要です)。
  • 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)に対する治療は自由診療です。
  • 照射後には一時的に赤みやかさぶたが生じることがあります。
スポット照射による治療経過

2. トーニング治療(1064nm低出力)

  • お顔全体にやさしくレーザーを照射し、肝斑やくすみ、色むらの改善、肌のトーンアップを目指します。
  • ダウンタイムがほとんどなく、敏感肌の方でも受けやすい治療です。
  • くり返し行うことで、徐々に明るくなめらかな肌へ導きます。
トーニング治療の経過

波長ごとの特性と治療対象

波長主な対応疾患特徴
532nm表在性のシミ、そばかすメラニンに対する吸収率が高く、表層への反応が強い
1064nm肝斑、くすみ(トーニング)ADM、、異所性蒙古斑、外傷性刺青真皮層まで到達し、肌への刺激が少ないトーニングでは表層へのマイルドながらもしっかりした効果

保険適応と自由診療の違い

保険が使える症例・使えない症例

治療内容によって保険適応の可否が異なります。下記に分類してご案内します。

疾患名保険適応の有無
異所性蒙古斑保険適応
外傷性刺青保険適応
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)自由診療
肝斑・そばかす・シミ自由診療
トーニング全顔照射自由診療

治療が保険適応となるかどうかは、医師の診察・診断に基づいて決定されます。

当院での取り組み

専門医による的確な診断と肌に合わせた安全な照射

当院では、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医が、症状・肌質を丁寧に診察した上で、波長・出力・照射範囲を決定し、一人ひとりに合わせた治療を行っています。

アフターケアも含めて、施術前後の経過を医師と看護師がしっかりとサポートいたします。

よくあるご質問(FAQ)

Q.ADMや肝斑の治療は1回で終わりますか?

A.ADMや肝斑は真皮層に色素が沈着しているため、複数回の治療が必要です。

Q.レーザー治療は痛いですか?

A.輪ゴムではじかれる程度の軽い痛みを感じる場合がありますが、強い痛みはほとんどありません。

Q.施術後にメイクはできますか?

A.可能です。StarWalker®はダウンタイムがほぼなく、施術当日からメイクや洗顔が可能です。

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身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞